お腹の赤ちゃんと自分を守る働き方

看護師という仕事はやりがいが大きい一方で、身体的な負担や感染症のリスクも伴います。そのため、妊娠がわかったらこれまで通りの働き方を見直し、お腹の赤ちゃんと自分の安全を最優先に考える必要があるでしょう。
何よりもまず、信頼できる上司にできるだけ早く妊娠の事実を報告し、相談することが大切です。つわりの症状や体力の低下など妊娠中の体調変化には個人差が大きいため、自分の状態を正直に伝えることが欠かせません。そのうえで、夜勤の免除や業務内容の変更など母子保護の観点から法律で定められている措置について、職場と調整を進めていきましょう。
業務内容については特に注意が必要です。たとえば、患者を抱えたり持ち上げたりする移乗介助、放射線を扱う検査室への立ち入り、抗がん剤などの薬剤の取り扱い、感染症のリスクが高い処置などは可能な限りほかのスタッフに代わってもらうといった配慮を求めるべきでしょう。周りに迷惑をかけてしまうと遠慮してしまう気持ちもわかりますが、万が一のことがあってからでは取り返しがつきません。
また、立ち仕事が多いため、足のむくみや腰痛にも悩まされやすいでしょう。弾性ストッキングを着用したり、休憩時間には足を少し高くして休んだりするなど、自分でできる工夫も取り入れると楽になります。妊娠中の看護師が安心して働き続けるためには、職場の理解と協力が不可欠です。しかし、それに甘えきりにならず自分にできる範囲の仕事は責任を持って行い、感謝の気持ちを伝える姿勢が円満なマタニティ期を過ごすための秘訣と言えます。